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サステナビリティとは?3つの観点やSDGsとの違いを解説
Thursday, 22 September 2022
しかし、サステナビリティは企業だけに関係するものではなく、地球上のすべての人に関わるものです。また、最近あらゆる場所で見聞きするSDGsとはどう違うのでしょうか。
今回はサステナビリティの意味やSDGsとの違いをわかりやすく解説します!
サステナビリティとは?
サステナビリティとは日本語で「持続可能性」を意味する言葉です。持続可能性とは、その仕組みが将来に渡ってはたらき続けることを指します。
昨今では地球環境や社会、経済、人々の健康や暮らしなど、あらゆる場面で持続可能性を示す際に「サステナビリティ」が使われています。
つまりサステナビリティとは、環境や働く人に負荷をかけてまで目先の利益を追及するのではなく、物事の長期的な影響を考慮して、環境や人に優しい行動をしていこうという概念です。
「今さえよければいい」というのではなく、「未来まで幸せに暮らせる地球環境を目指していこう」という考え方を示しています。
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サステナビリティ3つの観点
サステナビリティは「環境」「経済」「社会」の3つの観点から考えられます。それぞれの観点からどんな行動がサステナビリティのためになるのか、具体的に見ていきましょう。
<環境>
温室効果ガスの排出、森林伐採、海洋汚染、大気汚染、生態系の保全などの課題を解決し、人間のみならず動物や植物、生態系全体が持続できるよう、環境に配慮することが求められています。
またCO2を排出せず、枯渇しない再生可能エネルギーの導入も、サステナビリティのために必要とされています。
<社会>
教育格差や貧困問題、ジェンダー差別などを解決し、多様性を認める未来を目指しています。また、観光地の文化や自然環境を損なわない新たな観光の仕組みや、働く人の健康に配慮した労働環境の整備などが求められています。
<経済>
貧富の格差や労働条件、社会保障の見直しなど、世界中の人々が経済的に安心して暮らせる社会への解決策が求められています。また、企業が環境や社会に配慮して活動しているのかも重要視されます。
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サステナビリティとSDGsとの違い
サステナビリティに関連する言葉に「SDGs」があります。SDGsとは、2015年に国連サミットで採択された「持続可能な開発目標」のこと。
持続可能な社会を目指すために、2030年までに達成すべき17の目標と169のターゲットが挙げられています。
実はサステナビリティという概念が広まったのは、SDGsがきっかけといっても過言ではありません。なぜなら、持続可能性・サステナビリティという概念を、具体的な目標に落とし込んだものがSDGsだからです。
サステナビリティを大切にする行動を目指すなら、SDGsのそれぞれの目標を把握し、それに沿った行動を実践していくのがおすすめです。
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サステナビリティへの取り組みの考え方
サステナビリティへの取り組みを実践するのは、企業だけというわけではありません。個人でできることは日常生活の中にたくさんあります。
例えば、買い物をする際にはマイバックを持参してビニール袋をもらわないようにするのも、サステナビリティへの取り組みのひとつです。ここで重要なのは、取り組むこと自体も「持続可能かどうか」です。
環境に配慮した取り組みを始めたはいいものの、それを苦に感じてしまったり、面倒になってやめてしまったりしては、持続可能な未来につなげることができません。
サステナビリティへの取り組みは、「続けられること」から始めるのがポイントです。マイボトルやマイバッグを持参する、電気をこまめに消して節電するなど、簡単に取り組めて続けられそうな取り組みを実践してみましょう。
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地球のサステナビリティはみんなで作り上げていくもの
地球環境のサステナビリティは、国や企業、自治体だけでなく、私たち一人ひとりの行動によって決まるといっても過言ではありません。なぜなら、現在の地球環境はこれまでの人類の行動の積み重ねで作られたからです。
地球温暖化や気候変動、海洋汚染などのさまざまな問題は、地球に住む人類の行動が大きな要因となっています。
今自分がとっている行動はサステナビリティのためになるかどうか、胸に手を当てて考えてみてはいかがでしょうか。
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